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その他のプロジェクト

設計プロセス

課題

このプロジェクトでは、臨床試験(CT)における人種的・民族的コミュニティーの割合の低さに取り組みました。公平性を確保することは極めて重要であり、不均衡が生じると特定のコミュニティに対する薬剤の有効性が損なわれる可能性があります。

クライアント: 

Cedars-Sinai

期間

14週間

2022年9月~12月

役割:

自分:UI/UX、Webデザイン、動画制作

Cindy:ポスター、チラシ、ピンズ

Lillian:インフォメーションブース、ロゴ

医療従事者が多種多様な患者に臨床試験について伝えるのを助ける

ホームページ 

ホームページはこの Webサイトのメインである、「臨床試験ニュース」「コミュニティ ガイド」への入り口として機能します。

​臨床試験ニュースページ

このページでは臨床試験における格差となぜ多様性が重要なのかについて強調します。

コミュニティガイドページ

このページでは、特定のコミュニティ内で最も一般的な懸念や障壁について強調します。これは、医療従事者が多種多様な患者とより良い関係を築くのに役立ちます。

サイトマップ

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初期研究(多様な患者様を対象)

まず、関係者と面談し、臨床試験における格差を学びました。私たちはどうすればできるかを研究するように言われました 過小評価されているコミュニティに向けて、文化的に適切なメッセージ(キャンペーン)をデザインするそこで、どのようにアプローチできるかを学ぶためにキャンペーン監査を行いました。

臨床試験は非常に広範なテーマであり、多くの不確実性があったため、このプロジェクトは挑戦的でした。他のプロジェクトとは異なり、Cedars-Sinai と UCI の研究チームや医療提供者から多くの洞察を学びました。そのため後になり気付いたことですが、多かれ少なかれ、 バイアスが内在していました。

 

彼らは皆、デザインが多様なコミュニティの患者にどのような影響を与えることができるかを考えていましたが、現在の状況を改めて分析すると、医師の行動を変えることが大きな影響を与えることがわかりました。この洞察により、医療従事者の臨床試験に対する認識を高めることができれば、患者の認識も向上することを確信しました。このアイディアに対し、Cedars-Sinai からは素晴らしいフィードバックを得ました。

 

このような重要な問題に取り組み、貢献できたことを大変嬉しく思います。さまざまなデザイナーだけでなく、Cedars-Sinaiの異なる職種の人々と一緒に仕事をすることで、同じ問題に対し、いかに人々が異なるアプローチを取るかを学びました。この経験を通し、改めて、チーム内でUXデザイナーがユーザーの支持者になって議論を進めることの重要性を認識しました。

振り返り

  • Cedars-Sinai のコミュニティアウトリーチおよびエンゲージメントチーム

  • シダーズ・シナイのゲセミー・ロペス博士

  • リンダ・プラ、正看護師、がん生存者、スーザン・G・コーメン・レース・フォー・ザ・キュアのロサンゼルス支部代表

  • セヴァドネ・リー&ロゼリン・バラユット・タンガル、UCI総合ガンセンター

  • 高麗健康財団クリニック(現地視察)

  • ArtCenter College of Design の DesignMatters プログラム

  • 素晴らしいインストラクター、Monica Schlaug、Nidhi、Vaishnavi Prabhakaran(TA)

  • 私のチームメイト: Cindy、Lillian

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特別な感謝

1. 患者の臨床試験に対する認知不足

  • 患者は臨床試験について聞いたことがありません。
    "Nobody’s ever mentioned clinical trials to me."

  • ​患者が臨床試験について知るためには、自ら積極的に情報を求める必要があります。

2. 現状

  • 過去の参加者のうち、77%が臨床試験の機会について主治医を通じて知りました。

  • また、主治医は多様な患者層に臨床試験の情報を提供していない現状が見えてきました。

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どうすれば

主治医を通じて多様な患者に臨床試験の情報を提供し、認知度と参加者の多様性を高めることができるでしょうか?

1. 医療提供者側の臨床試験に対する認知不足

主治医自身が臨床試験における多様性の課題について認識していない。

2. 患者の不信感によるためらい

​過去の医療悪用の歴史から生じた臨床試験への不信感を理解しているため、主治医は多様な患者層に対してどのように話を進めるべきか迷っています。」

関係者とのレビューセッションを通し、私たちは多様な患者との関係と信頼を築く上で、文化的なニーズと障壁を理解することが医療従事者にとって重要であることを学びました。これと他のインサイトをふまえて作成したペルソナが以下です:

ペルソナ - Eric (腫瘍専門医)

 主治医が臨床試験を紹介しないのはなぜか?

”私は臨床試験について多様な患者に説明することに気が進みません。”

GOAL:

  • 安心して多様な患者と関わること。

  • 自信を持って多様な患者に対し、臨床試験について言及/説明すること。

彼は忙しいため、すべての臨床試験の情報を追うことができません。そして、多様なコミュニティにおける文化の違いやニーズについても詳しくありません。

設計目標

医療提供者が臨床試験における多様性の重要性や、少数派コミュニティについて学べるウェブプラットフォームを設計する

デザイン改善 - I

アンケートを通じて医療従事者に対し、ワイヤーフレームのテストをしたところ、この Web サイトの内容を理解するのに苦労していることがわかりました。そこで、次の変更を加えました。

  • このプラットフォームについて説明する明確なHero Section (ヒーローセクション)の追加

  • 2 つのメインページのアイディアをよりよく伝えるためのナビゲーション内のラベルの変更。

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ビジュアルアイデンティティ

ワイヤーフレーミング

初期の複数のスケッチの後、以下の 2 つのワイヤーフレームにたどり着きました。関係者や医師との話し合いを通じて、次の理由から"Variation 2"を選択しました。
 

  • このプラットフォームの2 つの主要要素である「CT Education (臨床試験関連の教育)」と「Community Education (コミュニティ関連の教育)」を明確に伝えるため。

  • 医師の中での臨床試験における「Myths and Facts (迷信と真実)」の情報に対する高い必要性を受けて、それらをページ上部に表示するため。

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結果 (成功指標)

デザイン改善 - II

2周目のテストでユーザーがコンテンツの吸収に苦労していることがわかりました。そこで私は閲覧者が情報を理解しやすく、かつ、魅力的にするために、グリッドベースのデザインからエディトリアルなデザインへと変更しました。

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9/10

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ページ間のスムーズな移動

このサイトのコンセプトの理解

このウェブサイトが役に立つと感じた

臨床試験について十分な情報を得たと感じた

デザイン改善を数回繰り返した後、改善の結果を測るため一連の指標を定義しました。総勢10名を対象に最後のテストを行いました。結果は以下の通りです:

フィードバック

「核心をついています。まさに正しい答えが見つかりました。私たちは医師間で、特に腫瘍専門医が多様な患者に対し、臨床試験について話をしないことに大きなギャップを感じています。」

ズル・スラーニ

Cedars-Sinai の COE アソシエート ディレクター

「このコンセプトを気に入っています。医師が少なくとも患者を臨床試験へ紹介するだけでなく、患者が医師に対していくつかの質問を尋ねられることを伝えてほしいと願っています。」

ギーシーミー・ロペス博士

Cedars-Sinaiの医師

「アッパレです。論理的かつ戦略的で素晴らしい構造ですね。この問題は本当に患者と医師の関係性についてです。ですから、一度そこに着目し、より深く入り込めば、豊かなメッセージを作ることができるでしょう。」

セヴァドネ・リー

UCIガンセンター所長

マーケティングアセット

この新しいコンセプトを紹介するために、プラットフォームとキャンペーンのマーケティング資料が必要だと感じました。提供者と患者の現在の体験の分析を通して成果物を決定し、グラフィックデザイナーやプロダクトデザイナーと協力して制作しました。

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最終デザイン

ユーザージャーニー

腫瘍専門医は臨床試験内の偏りを

​認識していない

腫瘍専門医の多様な

患者への理解不足

臨床試験関連の教育

コミュニティ関連の教育

問題領域の理解

患者と提供者の経験や視点を把握することを目指し、Cedars-Sinaiと医療提供者へのインタビューを行いました

アイディア出し(主要要素の決定)

ソリューション

臨床試験における多様性の重要性と文化的ニーズについて医療従事者を教育するウェブサイト。臨床試験の機会を多様な患者に対し、効果的に伝達できるよう支援します。

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